Unreal Engine (UE) Advent Calendar 2022 12/9の記事です!
【目次】
1.できるもの
2.モーショングラフィックスとは何か
3.作成手順
(1).必要な素材をモデリング
(2).UnrealEngine上にインポート
(3).BPの作成
(4).レベルシーケンスを作成
4.まとめ
【1.できるもの】
今回作ったのはこちらです。
【2.モーショングラフィックスとはなにか。】
動きを加えた図形やイラストを組み合わせて、画面に動きを作る2DのMVやOPなどでよく使われる技法になります。
AfterEffects等を利用して2D上でやることが一般的だと思います。があえてUnrealEngineでモーショングラフィックスをやってみたというのが今回の記事です。
【3.作成手順】
(1).必要な素材をモデリング 必要な素材に関しては今回は以下となります。 ・線 ・球体 ・四角 ・半円/穴あき Unreal Engine上では半円や穴あきの円などを作成すると面倒だったため、以下のようにモデリングして用意しました。シンプルなためデフォルトの機能だけで簡単に作成できますね。線などに関してはUnrealEngine上のデフォルトのCubeを利用するだけで充分です。
※「面の向きを外側に揃える」をやっておかないと面が裏返っている場合があり、Unreal上では消えたように見えてしまいます。法線を確認してください。
修正方法は以下が参考になります。
(2).UnrealEngine上にインポート
FBXファイルをUE5にドラッグアンドドロップしてインポートします。インポートはデフォルトの設定のままで問題ありません。
(3).BPの作成 インポートしたメッシュを一括制御したいのでBPを用意します。 「BP_CircleMesh」「BP_CircleMesh_Big」を命名しました。
「BP_CircleMesh」「BP_CircleMesh_Big」に違いはなく複製したものです。中身はメッシュを格納しただけですが、一括で大きさを変更するためこちらを用意しております。マテリアルを変えておき2色にすることで、印象に残りやすくなるためお勧めします。
(4).レベルシーケンスを作成
メディア > レベルシーケンスを選択。1つのマスターシーケンスと5つのサブシーケンスで構成しています。 サブシーケンス・・・各モーションの動き / キャラクターの制御 ・「01_LS_MotionGraphicLine」・・・三本線の動き
・「02_LS_MotionGraphicCircle」・・・円の動き ・「03_Character」・・・キャラクター
・「04_LS_MotionGraphicSpawn」・・・平面の動き
・「05_LS_MotionGraphicSmallLine」・・・開始時の線の動き
マスターシーケンス・・・全体の管理 ・「LS_Master_MotionGraphics」
今回は円のモーションについて詳しく説明します。 「02_LS_MotionGraphicCircle」
こちらは30fpsとしています。
・「BP_CircleMesh」赤色
シーケンサーでは以下キーを追加しています。
時間 | 0000F | 0018F | 0170F |
回転(ピッチ) | -43.7 | 15.0 | 110.8 |
スケーリング(X,Y) | 0.5 | 1.0 | 110.8 |
・「BP_CircleMesh_Big」・・・黄色
時間 | 0000F | 0031F | 0050F | 0168F |
回転(ピッチ) | -43.7 | -43.7 | 15.0 | 110.8 |
スケーリング(X,Y) | 0.0 | 0.5 | 1.2 | 1.4 |
・そのほか「CircleParts_CCCircleartsVerySmall」等6Mesh 「BP_CircleMesh_Big」と同じ値で可。好きに調整してください。 ここまでで「02_LS_MotionGraphicCircle」の作業が完了です。他のサブシーケンスも同様に作成しています。
次にマスターシーケンスに各サブシーケンスを追加していきます。
「LS_Master_MotionGraphics」
これですべての作業が完了しました。お疲れさまでした。
4.まとめ UEでやると影がついたりライティングがそのまま出せるのでとても良い。自分だけのモーショングラフィックスを作っていくととても楽しいと思います。AfterEffectsでやったほうが楽とかは言ってはいけない
明日は@ruyoさんの「【UE5】ToonでもVirtual Shadow Mapsしたい!」です。
よろしくお願いします。
<参考元>